アイドルマスターを概ね12年ちょい追ってきたオタクがNever End Idolに両日参加したときの感想。
自分ではDay1しか掴めず、一度来たチャンスを諦め、ダメ元の御縁がつながってDay2も行けることになったのであった。
約12年間追い続けてきて、不幸にもあずささん、貴音さん、小鳥さんの歌声を直接聞く機会に恵まれなかったから、絶対に参加したかったライブだった。
救われたと思う。
聴きたかった曲、聴けた。まだまだいっぱいあるけど。
見たかった煌めき、見られた。演出、セットリスト、ダンス、会場の声援。なにより、静寂を尊ぶ観客席。ありがとう、プロデューサーさんたち。
新しい発見、たくさんあった。若林神のことも、話はずっと聞いていたし、MOIW2023でその片鱗は見ることが出来た。でも、彼女の本気はあんなもんじゃなかったことを知った。あんなでかいステージで、あんなにでっかい存在として、客席全部連れて行くようなことができる人がいるんだな。あんな凄いものを見てしまったら、叫ぶしか無いよな。
くぎゅうのことも、ずっと声は大好きだったが、ご本人の言葉を聞く機会が本当に少なかった。今回お目にかかつまたら、本当に涙もろくて、可愛くて、でも力強い煌めきを持った人だった。
キングのことも。CDで聞ける声が大好きで、聞こえてくるおちゃめさも好きで、でも直接声を聞く機会はなかった。今回初めてお目にかかって、まず歌手としてのスキルに圧倒されてしまった。こんなにきれいに、力強く、ソウルフルに歌を歌える人がいるんだなと思った。そうしたら、本当にお茶目なお姉さんなのに、ふざけているように見えているけれど、真摯な言葉を持った人だった。尊敬すべき舞台人だと思った。
はらみーさん、お会いできた。やっと……。四条貴音さんの歌声は唯一無二だと思っていて、あんなに広々と、朗々と、力強く歌った次に、本当に可愛らしく、元気に歌うことのできるアイドルが、ラーメン大好きなのは反則だと思う。生で聞くことは出来てこなかったけれど、CDでもReFLAMEでも焦がれ続けてきた声を、ようやく。風花とフラワーガール聴けたし、「貴音が好き!」と伝える機会を持つことが出来たので安心して召されることが出来る。ご本人が本当に可愛らしく、ほわほわした方なのを初めて目の当たりにして、LOSTのソウルフルな歌声を聴いて、さらに2人のことが好きになってしまった。助けてくれ!
知ってたけど改めて知ったこともいっぱいある。繪里子さん、凄い人だ。一緒に走ってきたミンゴスPも、アッキーさんも、阿吽の呼吸の舞台人の凄みを感じた。あの三人の積み重ねからしか生まれない光がある。あそこに居続けて、積み重ね続けることの凄みを、蓮ノ空に浮気した(せい/おかげ)で、より強く、深く感じた。
ミンゴスP、歌も演技も大好きな人の1人で、たまに暴走していても本当にきちんとした人だなと思った。彼女の声がなかったら、僕のアニソン人生始まってないんじゃなかろうか。いつまでも歌を聞かせて欲しい。
アッキーさん、星井美希とかいう化け物みたいなアイドルを、ステージに存在させる事ができるのがひたすらに凄いと思った。天才アイドルに「なる」ために、どれだけ努力を積み重ねてきたのだろうか。舞台の此方側からは想像することしか出来ないが、彼女にスポットが当たったとき、確かに美希がいた。
あずみん、綺麗だった。この声と雪歩たらんとする魂に魅せられていたのだと思った。綺麗で、白く、透明な歌声が聞けて本当に良かった。僕は当時プロデューサーではなかったけれど、765に来てくれてありがとう。
宏美さん、真だった。菊地真がいた。あんなにかっこいい人がいるんだな。最後まで、かっこいい、かわいい真を貫き通した姿は美しいと思った。彼女の力強い低音が僕をこの道にいざなったのだと思い出した。
あさぽん、IT革命で衝撃を受けてからもう長いが経とうとしている。喋らせたらスロットルの踏み込み方がイカれている事は知っていたが、あの踏み込み方が亜美真美として舞台に存在したとき、マジで奴らが走り回ってるように見えた。やりたい放題だし、挨拶でも客いじりをとことんまでやり切っていたけれど、そのあとカメラの外で涙ぐむ姿を見て、プロを感じた。あんなにふざけておるのに、かっこいいですよこの人。スタッフにコーレス求める無法と愛!
仁後さん、やよいだ…!あんなに大変な曲を歌い切る元気、オレンジの輝き、ジャンプ、なにより癒される彼女の言葉は、現地で目の当たりにしないといけなかったんだなあと思った。
ぬーさん。最高だ。力強いダンスと歌声、目にすることが出来た。パフォーマンスの人だった。しあわせのレシピみたいな、本当に愛にあふれた温かい歌もあるんだぞって思っていたから、聴けてよかった。
知ってた曲に出会い直すことも出来た。relationsもDestinyもエージェントも。アイマス見ようと思ったのは、ニコニコでとかちを知って、relationsを見つけたところからだったなあ。チクタクで僕は泣くことができるんだ、と発見があった。イントロもタイトルも思い出せなくても、記憶のアーカイブには残っていることを知った。書くとキリがなくなってしまうけれど。
望んだ曲の中でも、翼が聴ける機会だけは絶対に逃したくなかった。チケットの抽選に落ち、手を挙げる勇気が出なかった自分が、本当に御縁で会場にいられたことの奇跡、忘れないと思う。ありがとう、ツイッターのオタク。ありがとう、運命。
小鳥さんの声を、姿を、煌めきを浴びることができて本当に良かった。彼女と秋月律子さんが765にいることが、僕のコアにある。人を輝かせたい、というコアに彼女たちがいる。その小鳥さんが、朝焼けで琴美さんから受け継いだ翼を歌い上げるステージに存在できて本当に良かった。樹里きちさんにありがとうを言える機会は少ないから、心の底から叫んだら喉がヤバい。どうしよう。明日仕事なのに。
楽しかった。魂が燃えるような余韻のライブへの参加はめったにできるものではない。ただひたすらに体が熱く、心が滾りながらも穏やかな状態だった。
思えばこの12年間、私は765ASのアイドルたちのプロデュースを本当の意味でしていないのかもしれない。据え置きでも、ミリシタでも物語を目の当たりにする機会がなかった。そういう意味で僕はプロデューサーよりは、ファンなのかもしれない。
でも、彼女たちの軌跡はきちんと追ってきた自負がある。それを認めてもらった気がする。いつ入ってきたとしても、彼女たちの、そして彼女たちに続く妹弟たちの煌めきに出会う機会は開かれている。そして、765に出会い直すことができる。節目に立ち会うことが出来て、彼女たちの次の一歩を見ることが出来てよかった。
自分にとって765ASは、原初の出会いであり、気がついたら高みにいた先輩であり、自分の人生の大事な章の始まりなんだろうなと、思った。
中村繪里子さんの煌めきを目の当たりにした。シーサイドのラジオを聴いている時代からお話だけは聴いたことがあった。本当にいつもお茶目なお姉さんだし、たまに不思議な言葉を使うなんか面白い人なんだけれど、春香とともに舞台に立ったときに紡ぐその言葉が本当だから、魂からの言葉だから、我々は彼女に可能性を、未来を見るんだと思う。20年走り続けることがいかに難しいか。そのセンターであり続けるということがどれだけ凄まじいことなのか想像しかできないけれど、魂からの言葉を受け取れる機会があって、本当に幸せだなと思う。
マスピにも、ライブタイトルにも、Never End Idolとあるように、憧れは終わらないのだと、次があるんだと、永遠なのだと叫ぶライブには、終わりはない。いつもの一本締めをやらなかったことで、儀式の区切りをきちんとつけてきた765が次のステップに進んだ、ということなんだろうと思う。それは楽しいことばかりの道ではないかもしれないが、永遠に至る道だ。それを走り続けること、心で彼女たちを思うことが、永遠にするということなんだと思う。
永遠になったら、追いかけるしかない。21年目より先へ。
やってやろうじゃないですか。